マイネームイズ北郷一刀、頭を打って射精したんだ… 誰も居ない夕暮れ時の教室に、彼女は黒板をじっと見つめていた 後からやってきた俺が声をかけると、彼女は綺麗な水色の髪を靡かせてこちらに振り向く 女の子の髪の匂いをスーハースーハースーハースーハースーハースーハー スッスッハー、スッスッハー、スッスッハー、スッスッハー、スッスッハー、スッスッハー、スッスッハー、スッスッハー ってこんな事している場合じゃなかった…俺は彼女の目を真っ直ぐ見て口を開く 「星さん…付き合ってください!」 「北郷君。実は私、好きな人が…」 「それってひょっとして俺!?」 「ポジティブすぎる……」 彼女はそう言い終わると、いつの間にか手に何かの瓶を持っていた 「ごめんなさい、メンマが忘れられなくて…」 「好きな人ってソレかよ!」 「ごめんなさいっ!」 彼女はそう言うと教室から逃げるように飛び出す 「待ってくれ!星!星ぃぃぃぃ、うぉ!?」 足元に違和感…見ると愛紗が右足を掴んでこちらを見上げていた 「クソッ!こんなことで…諦めて…なるものか!」 愛紗を引きずって歩き出すと…今度は背中にズッシリと重みが。スーハースーハー、この匂い…愛紗か! 俺は二人目の愛紗の出現に微塵も慌てず、行動を再開。扉を開けるとそこには… 「ご主人様!」 「ゲェー、愛紗!」 三人目の愛紗に見事なスピアータックルを食らい、俺はその場に倒れこむ。そして三人目の愛紗の後ろから表れた人物が口を開いた 「エヘヘ…ご主人様?平等に愛してって言ったよね?」 「違うんだ桃香!」 「主…何を呟いておるのですか…」 気がつくと俺は布団の中、窓の外は夜。…恐ろしくリアルなドリームだったな… 「ごめん星、起こしちゃった?」 「……………」 返事が無い、ただ寝ているようだ。星は普段装っているクールな表情とは違う、見るものを安堵させるような寝顔をしている ふにふに 「…………」 ふにふにふにふに 「ぅ…………」 頬が恐ろしいくらい柔らかい、それでいてハリがあるような無いような ぺろっ 「……ぁ……」 鼻の先を味わってみると…驚いたことにメンマの味がした!褒めて良いとこなのかなコレ 「……………もう……寝たい…」 「なんてかわいい寝言なんだ!あぁもう!もう!もぉう!」 「うるせぇ!」 突然扉を開けて飛び込んできた焔耶にアッパーを食らい、空中に吹き飛ばされてしまった        焔耶はそのまま硬直をキャンセルした後、対空技を放つ    2HIT! 壁にぶつかったマイボディを焔耶は下段攻撃からまたコンボを繋ぎ、突進技の反動で後ろに下がる   6HIT! そして速度の早い飛び道具。もちろん床に当たって跳ね上がった俺に直撃さ             7HIT! 「私に勝てる奴はいるかー!」 はい、ゲージ技で〆られました                                 9HIT! 「桃香様っ、申し訳ございませんでしたぁ!」 結局騒ぎに人が集まってしまい、桔梗に焔耶が謝るよう言いつけてくれた 謝るなら俺に謝ってくれよ…。焔耶は深々と桃香に頭を下げる。その下げた頭に桔梗がゲンコツを一発 「謝るならお館様に誤らんか!」 心の底からザマミロ&スカッとの笑い…はこみ上げなかったけど、ちょっとスッキリした 「もうしわけございませんでしたぁ?」 前言撤回、やっぱり相当嫌われてるな俺 「でもご主人様の部屋も治ってから随分経つんだし…もうそろそろ元の部屋に戻ってもいいんじゃないかな?」 桃香の一言にその場の空気が変わった…。空気が冷えてて澄み切ってて、おいしいや! 「そもそもご主人様みたいなエロエロ魔神と女が一緒に寝るだなんて、あっちゃぁならないことなんだよ!」 「むむむ…」 翠だって俺と寝たことあるじゃないか…性的な方の 「何が『むむむ』ですか!ご主人様は少し考えを改めるべきです!」 「ひょっとして愛紗、星姉さまに嫉妬してる〜?」 「あ?」 「ハハハ愛紗、蒲公英にマジギレはよくないぞ」 「すべてはお兄ちゃんのせいなのだ」 ……………………………… ヤダこの空気…心が折れそう… 「もしかしたら…もう一度頭を打てば…治るかもしれません」 「やめてよして触らないで!」 「大丈夫ですご主人様、峰打ちですから」 「それ峰あるの!?あ、あった」 「じぇらぁしぃぃぃぃぃぃ!」 「嫉妬じゃないか!」 こんなとこに居たんじゃ命がいくつあっても足りない!スタコラサッサだ! 扉を勢い良く開けると ジャーンジャーンジャーン 「ゲェ!?孔明!」 朱里に捕まってしまった、どんだけ弱いんだ俺… この後目がイッてる愛紗と、なぜか加わった焔耶とねねねにしこたま後頭部を打たれたけど…俺は心情を曲げなかったぜ! 俺は星と添い遂げる! しかし俺の周囲にはあまりにも嫉妬と敵意が多すぎた